DRM モードと標準モードでオブジェクトがどう管理されるかを理解する

IXIASOFT CCMS Web では、お客様のデプロイでどのモード (標準または IXIASOFT Dynamic Release Management) が有効になっているかに応じて、オブジェクトの管理方法が異なります。

標準モード

標準モードでは、すべてのオブジェクトが一緒にリポジトリ内に保存されます。すべてのオブジェクトが保存されている巨大な開かれた倉庫のようなものとお考えください。オブジェクトを標準モードで開くと、オブジェクトおよびオブジェクトのタイトルに関連付けられたコンテキスト マップを示す階層リンク パスが表示されます。次の例をご覧ください。

図: 標準モードにおける階層リンク パスの例
標準モードの階層リンク パス

IXIASOFT Dynamic Release Management モード

IXIASOFT Dynamic Release Management (DRM) モードでは、リポジトリがリリース管理コレクションにまとめられています。これにより、ドキュメント チームは、複数のリリース サイクルにまたがる複数のプロダクトのドキュメント を管理することができます。各部屋に独自のアクセス制御がある保管倉庫のようなものとお考えください。DRM では、コレクションはプロダクトおよびライブラリと呼ばれます。

  • プロダクトは、他のコレクションと共有されていないオブジェクトのコレクションです。
  • ライブラリは、他のコレクションと共有することを目的としたオブジェクトを含むコレクションです。

たとえば、SmartGadgets と CoolDoodads という 2 つのプロダクト ラインがあるとします。SmartGadgets のドキュメンテーションにのみ使用できるすべてのオブジェクト (トピック、マップ、画像など) は "SmartGadgets" というプロダクトに、CoolDoodads に属するすべてのオブジェクトは "CoolDoodads" というプロダクトに保存することができます。また、法的情報、著作権、商標、警告、画像などの共通するコンテンツはすべて、ライブラリに分離して管理できるため、SmartGadgets プロダクトと CoolDoodads プロダクトの間で共有することができます。さらに、SmartGadgets と CoolDoodads の両方に Gizmo という部分が含まれている場合があります。Gizmo オブジェクトをライブラリに含めれば、SmartGadgets プロダクトと CoolDoodads プロダクトの両方で共有することができます。

図: DRM におけるプロダクトとライブラリの例
プロダクトとライブラリのイラスト

時間の経過とともにコンテンツは更新され、コレクションのバージョンを識別する必要が生じます。DRM では、これらのバージョンはブランチと呼ばれます。

たとえば、最新の CoolDoodads ドキュメントにも共有する必要のある、Gizmo ライブラリに追加する新しいトピックと画像があるとします。ただし、SmartGadgets ドキュメントでは、それらの新しいオブジェクトを数か月間は使用しません。新しい Gizmo コンテンツが SmartGadgets のドキュメントに誤って追加されてしまうのを防ぐために、場所を別にしておく必要があります。CoolDoodads のドキュメントと Gizmo のドキュメントは更新されるため、CoolDoodads プロダクト用のブランチ (ブランチ B) と Gizmo ライブラリ用のブランチ (ブランチ Y) が作成されます。

図: DRM におけるブランチの例
ブランチの例

DRM でオブジェクトを開くと、オブジェクトが属しているプロダクトまたはライブラリとブランチを示す階層リンク パスが表示されます。次の例をご覧ください。

図: DRM モードにおける階層リンク パスの例
DRM 階層リンク パス