成功事例

Lyra Network

IXIA CCMS の正確で効率的なドキュメント制作プロセスが Lyra の国内外での成長をサポートしました。その詳細をお読みください。

顧客事例:Lyra Network は IXIA CCMS で文書制作を最新化&簡素化。

グローバルな決済サービスも提供する、フランスの銀行業界のリーダーである Lyra Network は顧客の決済とデータを保護し、管理するためのサービスを提供しています。これらのサービスは近接決済、モバイルおよび Web 決済、コネクテッドデバイス、電子インボイスを対象としています。Lyra Network は 2001 年 1 月にトゥールーズで設立され、すぐに市場のキープレーヤーとしての地位を確立しました。同社は四大陸で事業を運営し、世界中に専門知識とサービスを提供しています。

Lyra Network の製品は、小規模ベンダーからグローバルなオンライン企業まで、B2B の顧客に提供されています。その文書は、自社の決済プラットフォームを開始するために多種多様なリソースを擁するプロフェッショナル企業が対象です。これらの顧客には、初心者からエキスパートまで幅広いレベルの専門知識があります。

Lyra logo

情報開発の課題に取り組む

Lyra Network のドキュメント制作チームには、新しいプロジェクトを管理し、既存のプロセスを強化するプロジェクトマネージャーチーム所属の 2 人のフルタイムのテクニカルライターがいます。DITA と IXIA CCMS を採用するまで、2 人のプロセスはいくつかの点で非効率的で不満足なもので、特に一貫したメッセージと声を維持しながらコンテンツを再利用するプロセスではそれが顕著でした。

前のツールチェーンでは、各ドキュメントは複数の Microsoft Word 文書で構成されていて、それらの文書が最終版の刊行物へとつなぎ合わされていました。その結果、変更や更新があるたびに、手作業でのコピーと貼り付けの多くの作業がライターにのしかかりました。刊行物全体で、適切なすべての箇所に、必要なだけ何回も行う必要があったのです。この手間のかかるプロセスには、更新ごとのレイアウトとフォーマットの手動チェックも含まれていました。時間や人手が足らないときは、一部の更新が全文書に一様に適用されなかったため、1 つの製品の文書セットに統一性のないメッセージが生じる結果になりました。そして、同社はグローバル市場に事業を拡大しつつあったため、これらの文書を個別に、その場その場で翻訳する必要がありました。最終的な文書は一貫性がなく、正確さに欠け、分量が多く、制作まで数週間かかり、発行が遅れることがよくありました。

更新はますます管理が難しくなりました。ドキュメント制作チームはコンテンツを手作業で作成し、複数の種類の製品、通貨、決済方法、顧客固有の情報に対応することがますます求められるようになったからです。Lyra Network は、より多くの作業をより迅速に低コストで行う必要があることにすぐに気付きました。Lyra Network の改善プロジェクトには 2 つの主要な側面が含まれていました。つまり、必要なのはコンテンツの質の向上だけではありません。特に、会社の成長に伴い作業負荷の増大に直面していたことから、文書制作の効率性も高める必要がありました。質の高い文書を制作して、エンドユーザーのために納期通りに、必要な全言語で提供する必要があったのです。

Lyra Network の概要

  • 事業活動:グローバルな決済サービス
  • 複数の製品とソリューション分野:電子バンキング、オンラインおよびモバイル決済プラットフォーム、コネクテッドデバイスと電子インボイス
  • 本社: フランスのトゥールーズ
  • 国内外の従業員数: 150 人(フランス国内:90 人)

DITA と CCMS が選ばれる主な理由:

  • モジュール性
  • オープンスタンダード(DITA)
  • 製品バージョンの整合性のメンテナンスが容易
  • 強固なオムニチャネルパブリッシング
  • コンテンツとフォーマットの完全な分離
  • 納期の短縮
  • オプションと変数の管理が向上

IXIA CCMS とミニマリズムを併せて利用

IXIA CCMS を実装した Lyra Network は、DITA 規格のネイティブなモジュール性、効率的で信頼性の高いパブリッシングエンジン、コンポーネントコンテンツの再利用の管理を支援するバージョニングシステムからメリットをダイレクトに享受しました。

旧文書をシステムに移行した結果、コンテンツを徹底的にチェックし、ミニマリストの原則を使ってコンテンツの一部をリライトする機会が生まれました。ミニマリズムの適用によって、今ではユーザーに焦点を合わせたドキュメント制作に明確性と効率性がもたらされた一方で、ユーザーの理解力が増して、ユーザー体験全体が向上しました。

Lyra Network にとって、技術文書はマーケティング業務と一体となり、会社にとって大きなプラスとなっています。情報開発スペシャリストの小さいチームを擁する Lyra Network は、IXIA CCMS がもたらす自動化の可能性を最大限に活用できるようになりました。これらのメリットは、システム購入時の初期投資をはるかに上回るものでした。Lyra Network が得た主なメリットは次のとおりです。

  • コンテンツの柔軟性。チームは刊行物の作業をトピックレベルで容易に行えるようになり、より内容の濃い文書をさらに簡単に作成することが可能に
  • トピック再利用の定期的な頻度を大幅に増やす一方で、すべての依存関係とリンクを IXIA CCMS によって自動的に維持
  • 翻訳にまわす分量が減ったことで、ローカライズ済みコンテンツの市場投入までの期間が短縮
  • Lyra の各プラットフォーム、ホワイトラベル、言語ごとの、そしてあらゆる出力形式(プリント、モバイル、Web)の幅広い文書の発行をカスタマイズ
  • ブランド化したすべてのコンテンツが同時に制作、提供されるように、パブリッシングの期間を短縮
  • 製品の市販化までの期間を短縮。コンテンツ制作時間が数週間から 1 日に大幅に短縮
  • 執筆チームは制作ステータスを直接チェックできるので、コンテンツの管理が向上

Lyra Network のドキュメント制作リードでありプロジェクトマネージャーでもある Tiffany Lainé 氏はこう言います 「XML に基づくDITA アーキテクチャにより、コンテンツをスタイルから分離することが可能になります。また、コンテンツを複数のコンテキストで再利用することが容易になります。 IXIA CCMS によって明快なオーサリングスタイルが確立され、テキストとメタデータが体系化されるので、ミニマリストライティング技法が適用しやすくなり、制作期間も短縮できます。 このシステムは、今日のコンテンツ製作とその使用に合わせて特化されています

より効率的なプロセスで時間が節約された今、チームはユーザーに焦点を置いた、より明確で質の高い技術情報の制作に集中できるようになりました。

現在と未来

IXIA CCMS を採用したことで、Lyra Network チームはますます複雑化する一連の製品の文書作成に容易に対処できる一方で、増え続ける情報量を効果的に管理して多くの顧客に提供しています。Lyra Network の文書は製品ごとに、必要な言語数で納期どおりに提供、パブリッシュできるようになりました。

Lyra Network ドキュメント制作チームが目指す次の進化(改革)は、市場投入予定の、ますます数を増す新しい電子バンキング製品の作業と販売前と販売後をサポートする新しい刊行物に取り組むことです。これらの新しい文書には、IXIA CCMS のパブリッシングエンジンと容易なスケーリングのメリットがダイレクトにもたらされるでしょう。新しい手法と IXIA CCMS があれば、ドキュメント制作チームはこの作業負荷の増大に向けて冷静に計画を策定できます。